電蝕による漏水
2007.07.05
昨晩、ある館生のお部屋で漏水がありました。
「あの、ちょっとお部屋を見てもらえませんでしょうか」
「どうしたの?」
「あの・・・・、 雨漏りでしょうか?」と示す壁が濡れています。
天井からポタポタとまでいかず、ジットとした感じで水が壁をつたって垂れています。
幸い、すぐそばに点検口があります。
脚立と懐中電灯を用意し、点検口から覗いてみると、天井の垂木と天井材が濡れています。
天井裏には給湯管が通っています。漏水箇所は、給湯管の戻り部分のようです。
あたりをつけ保温材を剥がしてみると、管と保温材に間に水が溜まっていたようで、やや多く水が垂れてきます。
とりあえず、バケツで受けることにして、なじみの工務店に電話をしました。
そして今日、夕方4時すぎに配管業者と工務店の社長が到着。さっそく作業開始。
まず、元栓を締めます。といってもあっちこっちにバルブがあります。一応、見当をつけてバルブを閉めたのですが、館内に張り巡らされた管は、結構な長さです。全部、出し切るまで一時間ほどかかりました。さて、本格的に漏水箇所を探します。
同時に、在館中の館生に“しばらくお湯は使えません”と案内。
漏水箇所はすぐに見つかりました。
なんと、目に見えないほどの穴。そこからクモの糸ほどのお湯が、ピューッと噴出しています。その細さ、注意深く見ないとわからないほどの細さです。
さて、漏水箇所が特定できたので、あとはハンダ付けで手当てをするだけなのですが、なかなかハンダがつきません。管の中に水が残っているため、銅管の温度が100度以上に上がらず、ハンダが乗ってくれません。悪戦苦闘、夜9時になって、ようやく穴が塞がりました。
ほんの小さな穴、でも水漏れは怖いものです。
原因は、銅管に流れるお湯(水でも同じ)で電蝕により、微小な腐食がピンホールとなったものです。
天井を剥がしてしまったので明日は大工さんに来てもらい天井の修復作業をしてもらうことにしました。