お月様に見守られた引越し
2008.03.16
不思議な感じです。退館されるときの別れは。
頭では、もうドミほりを卒館されると分かっているのですが・・・・・。
なにか合宿、あるいはちょっと旅行にでも出かけるような感じしかしません。
挨拶では 「元気でね。また遊びに来てね」と別れの言葉を交わしているのですが。
次の日には、いつもどおり 「おはよう!」と挨拶するような気しかしません。
今日の退館引越しは、入館以来、顔写真を撮られるのを拒み続けたT.Nさんです。
「写真撮ってもいい?」と恐る恐る聞いてみると・・・・・
「いいですよ!」と、最高の笑顔で応えてくれました。
最後ぐらい、館長の言うことを聞いてあげようか、と優しい気持ちで応じてくれたのかも。
T.Nさんの退館引越しは大変です。転居先は4月1日以降しか入居できません。ところが当館は3月20日には退館しなければなりません。本人は部活の合宿で寝場所の心配はないのですが、問題は荷物です。どこか一時保管してくれるところを探さなければなりません。
そこで馴染の赤帽さんに相談すると、あまり大量の荷物でなければ4月1日まで荷物を自宅に保管しておいてくれるということになり、今日の引越しの運びとなったのです。
このため、赤帽さん今日のスケジュールの最後にT.Nさんの荷物引取りとなりました。
時間は夜7時の予定です。
さて荷物を1階のガレージに広げてみると、当初想定していた以上の量でした。
大丈夫だろうかと心配しつつ、赤帽さんの到着を待ちます。
夜7時少し前、赤帽さんが到着。さっそく積み込み開始。
40分ほどかけて積み込むも、どうしてもカラーボックス三つが収まりません。
肝心の本人は、すでに部活の合宿に出かけたあとです。携帯電話も通じません。
いろいろ思案するも、軽トラックの屋根に積んでいくことに・・・・。
「持ち帰るのはいいんですけど・・・。自宅のどこに置くかなんです」と赤帽さん。
まぁ、なんとかなるもんです。
この様子を、お月様が微笑みながら見守ってくれました。
毎シーズンのことなのですが、なぜか寂しさを募らせますね。今夜の月のように。