あの日
2016.03.11
あの日も合格発表の翌日でした。
合格発表を受けて、急ぎ面談のために広島から上京来館される予定の館生がいました。
結局、翌々日に来館されたことを思い出します。
その館生も今では社会人。
あの日のその時、経験したことのない揺れに「これはただ事ではない」と感じたのが最初。
とっさに窓を開け逃げ道の確保をし、揺れが収まったあと、すぐさま館内を駆け回りました。
館生のドアをノックして回ります。
幸い誰にもケガなく全員無事であることがわかりました。
問題は外出中の館生の安否です。
すぐに全館生あての同報メールで「至急、現在地を知らせよ」と送信。
一斉メールを送信し終えたその時、就活中のある館生が
「電車が動いていない。企業訪問でOBとの約束の時間に間に合わない」
と慌てています。
「行先は新宿だね。わかった、クルマで送っていく」と
ところが、しばらく走ると道路ばかりか車道に人が続々と溢れてきます。
誰もがビルからの落下物を恐れての行動です。クルマの走行ままなりません。
それでも約束時間に遅れること30分ほどで、新宿に無事、彼女を送り届けました。
そして夜になって外出中の館生もみな無事であることがわかりホッとしました。
その後、体育館で一夜を明かす人、夜通し歩いて帰館した人さまざまでした。
OB訪問との約束をした館生、結局会えずじまい。後日に仕切り直しになりました。
その彼女も今は官僚になって、海外に赴任中。
いろいろなこと思い出されます。
5年前のこと。忘れることはできません。
改めて、犠牲になられた方のご冥福を祈ります。