門限
2018.12.16
東京の大学に進学しての一人暮らし、求めるのは究極の自由な生活。ところが親が勧める住まいは“学生会館”。学生会館には管理人の眼と門限が・・・・。
“あぁ、憧れの東京暮らし、やっと解放される”と思ったのに“学生会館”かと嘆く受験生もいることでしょう。さてこの門限、当館での実例をご紹介しましょう。
門限時刻を過ぎても帰館していない館生がいると、まずはお部屋をノックします。
応答がない場合、携帯に電話を入れます。この電話が呼び音のみ、あるいは“ただいま電話に出ることが出来ません”といった音声応答が流れる場合、少しやっかいな対応になります。
まずは、やむを得ませんマスターキーでお部屋を開けて確認します。これは寝込んでいるなどの可能性があるからです。お部屋が空となっている場合は、つぎのステップとして本人宛にFacebookのMessengerで安否確認を行います。
これまでの経験ではこれですべて状況確認ができています、
さて話は変わりますが、今日、元館生が遊びに来てくれました。彼女、つい数か月前に入籍したばかり。年明け早々に海外で結婚式を挙げる予定。
その彼女が当館に顔を出してくれました。悲願だった「国家資格試験」に合格したのだそうです。ドミほりでは大学生から大学院生まで通算6年間、苦労の甲斐あって国家資格を取得できたのです。おめでとうございます。
さてこの館生、結果的には6年間のドミほり暮らしでしたが、入館後数か月経ったとき、“ここを出たい”と愚痴ったこがありました。つまりドミほり暮らしは窮屈で嫌だと言っていたのです。そんなことを言いつつも、しばらくたつと学生会館暮らしの快適さを知り、結果6年間も住んでいたことになります。学生会館を卒業したいまでは、ドミほり暮らしが懐かしく、当時の水回り清掃や門限がどれだけ役立ったか、なにも制約がなくなったいま改めて認識されたそうです。