刹那
2011.06.04
夏を思わせる陽気。梅雨の晴れ間です。
真っ白な日傘そしてタンクトップを撮ろうと原宿に出かけました。
狙いどおりに盛夏を感じるシチュエーションに出会えず断念。
それでも夏らしい写真が撮れました。
アイスクリームを手にする女の子。
「写真、撮っていい?」
「ウン・・・」
首を縦に振って可愛らしい笑顔を見せてくれました。
数枚シャッターをきると・・・
「おじさん、何なの?」
どうやらファッション雑誌の読者モデルの撮影と思われたようです。
違うよと言うのも無粋です。やわら名刺を差し出し・・
「この写真、ブログに載せていい?」
彼女たち、また首を縦に振って嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
「ありがとう」
「バイバイ」
もう一度、可愛らしい笑顔で応えてくれました。
夕方、当館屋上の物干し場からフトンを叩く音が聞こえてきます。
被災地に覆う絶望。原発に起因する不安。そして政治の停滞。ただ日本に漂う無力感。そんな中の原宿と渋谷の刹那でした。