生まれ変わり
2017.09.21
隣家の建物、解体工事が進んでいます。
3階建鉄筋コンクリート造の家が、あっという間に地下構造物を残すだけになりました。
解体工事、騒音とホコリにはウンザリですが、それにしても破壊が速い。
この敷地、もともとは1950年代に東宝で活躍したある女優さんの邸宅でした。
敷地には二つの建物があって、ひとつは女優さん本人の住まい、もうひとつはお姉さんの住居だったと記憶しています。
当時、最大の娯楽は映画の時代。看板の銀幕スターだけに、暮らしぶりは賑やか。
当時としては珍しい米国車をはじめ、多くのハプニングがあったことが思い出されます。
さてこの敷地、いまから50年ほど前に女優さんから別の人に所有者が変わりました。
そして時が下って30年ほど前、敷地は二つに切り分けられ、一つが建て売りとして販売され、この建物が現在、取り壊されているというわけです。
いろいろと変遷を見てきました。住人の移り変わりも目にしてきました。
最近、この界隈でそれまでの建物が取り壊され、あたらしい建物に変わっていく光景をよく目にします。この先、何年かしたとき、
“以前、ここにあった建物、どんな姿だっただろうか”
こんな会話が交わされること間違いなしです。
さて、当館のとなりにはどんな建物が建つのか、どんな住人が来るのかこれまでに増して気がかりになるこの頃です。