管理人
2019.01.15
館内はいくらか緊張の空気が漂っています。それは期末だからです。
4年生は卒論や院試対策、他は期末試験の最中にあるのです。
館長入院中への対応として息子の嫁に応援を頼みました。日常のドミほりの管理業務の一端は、まずはは朝5時半起床、館外周に張り巡らされた赤外線センサーの警報モード解除、監視モニターに表示される異常メッセージの確認、夜通し24時間稼働させている給湯ボイラーを確認してから館内巡回と開錠。もちろん夜11時半にも館内巡回と施錠。
館内巡回には五感をフルに働かせます。異常な匂いや音の有無に注意を払います。
日中は、館生から頼まれる宅配物の発送手続きと代引き荷物の代金預かり。
宅配業者、郵便局からの荷物・郵便物を本人に代わっての受け取り。
館生からのさまざまな問い合わせにも対応します。体調を崩した館生への対応もあります。
もっと大切なのは、門限内に全館生が揃っているかです。未だ帰館していないとなれば電話連絡又はFacebookのMessengerによる安否確認が必要となります。
もし万一、不審者らしき人物と遭遇したときには近くのコンビニや駅まで迎えに行くことになります。まだまだ書き切れないほどの項目があります。これを一人でこなすとなると家事はおろか外出が一切不可能になってしまう。そこで長男の嫁に応援を頼んだのです。
あらためて思うのは他人様のお嬢さんを預かることの大変さです。
最近おこった、ある学生マンションでの女子学生殺人事件を思い起こします。安全であるべき学生専用マンション、もちろん管理人がいるマンションで、なぜ簡単に男子が入館できるのか、夜中に不審な行動が起こりうるのか全く不思議でなりません。
本来の管理業務が果たせていません。
この学生マンションを運営しているのは大手の管理会社です。多くの学生寮や学生会館の運営委託先として知られた存在なのです。
最近、こういう管理会社の「管理人募集」の広告を目にします。企業をリタイヤされた人の再就職先として好まれているようです。その広告ではほとんどが「夜勤なし」をうたっています。こういう条件でないと募集に支障がでるのかもしれません。
でもこれでは本来の管理業務は勤まりません。しょせんカタチだけになりかねません。
そうそう、昨日、前日に来館見学された方から正式な申込をいただきました。
これで残り7室になりました。
当館に決めた理由は「管理体制」とおっしゃっていました。