昔々
2020.12.01
疫病流行に苦しむ2020年があと一カ月を残すだけとなりました。
厄災と恐怖への慣れ、なんとかなるさ的気の緩みだけは避けたいもの。
年内にコロナ禍収束の兆しがでてくれることを願い、また今日まで館生の中から感染者が出なかったことに感謝し、さらに引き続き感染者が出ないことを祈るものです。
写真は、もう何年も前から気になっていた住所表示の表札の一部です。富ヶ谷、山手通りに面し、記念碑的に保存されています。氏名なしで住居地番だけを残したモノ。
ドミほりの現在地の住居表示は1963年に制定された「渋谷区上原2丁目22番19号」。
これより2年前、1961年当時は「渋谷区代々木上原町」でした。
そもそも渋谷区が誕生したのが1932年10月、それまでの豊多摩郡渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町の区域をまとめて渋谷区となったようです。
これ以前が「代々幡村代々木」。写真の表札の住所表記は「代々幡町代々木富ヶ谷」とあり、すでに村から町に変わっています。町制に移行したのが1915年なのでこの表札はこの年以降となります。とても貴重なもの。写真で当時の風俗などがわかるとさらに情報量が増える。
もう一枚の写真は昔の我が家の玄関です。ドミほりはまだ建っていません。時代は1961年、祖母の葬儀のときの写真です。表札の拡大を試みたのですが判然としません。おそらく渋谷区代々木上原町と表記されていると思います。