引越し退館と来館見学
2006.02.21
今日、今季最初の退館引越しがありました。【写真左】 毎年、繰り返される卒館引越し。ここを離れるということは、さらなる自立に向けての晴れの第一歩、祝い事なのですが、別れにはそれなりに寂しさが伴います。荷物の搬出、積み込み、お部屋の最後の掃除、退館手続き、そして積み込んだ軽トラックの脇での挨拶でお別れの儀式はピークを迎えます。
「お世話になりました。ではこれで失礼します。ありがとうございました」
「元気でね。疲れたら遊びにおいで・・・、ここは第二の実家だから」
「ハイ。ありがとうございます。では行ってきます」
こんな挨拶があって、やがてトラックが動き始めます。助手席の窓から手を振る館生の顔をみつつ、“ガンバレ! この先辛いこと悲しいこともある、でも負けるな! 夢への挑戦だ! 病気なんかするな!”と心の中で祈る瞬間でもあります。
社会生活に必要な挨拶の常識も、しっかりと身についています。ここでの生活も少しは役に立ったのかも、と自己満足に浸る瞬間でもあります。でも全員がこうとは限りません。ドミトリーほりでの生活に最後までなじめず卒館していく館生もまれにいます。こんなとき、館生と館主相互の思い、当館での生活環境など、両者が事前にしっかり確認しておくことの大切さを改めて痛感させられます。今度こそ自分にあった住まいが見つかると良いですね。
同じ日の今日の夕方、4月に入館されるM.Yさん母娘、お二人で来館されました。当館の事前見学と申込み手続きはご本人一人で全てされました。今日は初めてお母様の検分となりました。【写真右】 新しく購入する必要最低限のモノ、そして引越しなど簡単に説明させていただきました。ご本人は、間近に迫った東京での一人暮らしに期待を大きく膨らませておられました。そんな表情が写真から伺えるでしょうか。そしてこの写真にはお母様は写っていませんが、カメラのそばで微笑みながら娘の成長を喜んでおられる姿がありました。