思い出ノート
2022.05.17
毎年3月はドミほり館生引越し集中月です。
入館時は家族の手伝いがあってモノも少ない引越しです。一方、退館引越しとなると手は少なく、モノは増え、もろもろの手続きや、ダンボールを集めての荷造り、そして掃除と、全部一人でやることになります。
こんな慌ただしい中、ドミほりから一冊のノートが渡されます。ドミほりで暮らした中で感じたこと、思ったことなどメモしてくださいと言われるのです。
ドミほり生活を通して感じた印象的なことを好き勝手に書いてくださいと最初にお願いしたのが2004年、以来この春まで18年間続いています。この間に215名の館生が想いを記し、ノートも三冊目に入りました。
最初に書いた館生の文章はたった6行でした。いわば書初めです。それが今では6ページの長文を書く館生がいるほど、その内容が大きく変わってきました。新しく書こうとノートをめくれば先輩館生たちのさまざまな思いが綴られています。この結果、さらに個性的な文章に昇華されてきています。
いまでは、このノート、私の人生の大切な宝物になっています。
たまにウイスキーなど味わいながら、ノートをめくり、一人ひとりの館生の今の姿を思い描くのが楽しみの一つになっています。