スノーボール
2006.04.15
予報が外れて一日晴れた。洗濯や掃除に励む館生が多い。
館内のバキューム清掃をしていたときのこと。新入館生のM.Yさん(静岡県出身)の部屋の前で急にドアが開いた。出てきたM.Yさんの手にはティッシュに包まれたクッキーが・・・・。
「今、焼きあがったばかり、召し上がってみてください」と。
「えっ!」と驚きながらもヤツガレの手は勝手にそのクッキーに。そして気づいたらそのクッキーはヤツガレの口の中に入っていた。これがとても美味しい。適度な甘さ、歯ざわりサクサク、おもわず「うまい!」と言うと
「あとでお持ちします」と。
そしてしばらくの後、M.Yさんお手製の焼きあがったばかりのクッキーが届いた。ちゃんとラッピングまでして・・・。写真
名前は「スノーボール」。M.Yさんは菓子作りが大好きとのこと。そして一番得意なケーキがこれだそうだ。菓子作りに芽生えたのは中学生からでキャリア4〜5年。M.Yさんは今日これから静岡に戻る。地元の先輩の洗礼式に参列するためだ。彼女がケーキ作りにハマッタのはこの先輩の影響から。その先輩はM.Yさんの卒業祝いにと、ケーキ作りに必要な調理道具一式をプレゼントしてくれたのだ。そのとき「東京でケーキ作ってネ」と言われ、この約束を果たすためケーキ持参で静岡に向かう。
今年の新入館生は結構料理をする人が多い。今現在ヤツガレが知っているだけで3名が、朝、お弁当を作って学校に行っている。もちろんM.Yさんもそうだ。
「学食で一番安いものを食べても300円。月に6000円にもなる。夜ご飯のおかずをお弁当にすれば安上がり」と、なかなか若いのに偉い。一人暮らしを通じ、また良い友人から授業と違う何かを学んでいる。わずか10日ほどなのに・・・。