あいさつ
2024.12.26
〇 「館長、帰省します。学校に行ってそのまま帰ります」
「今年、お世話になりました。来年もよろしくお願いします」
「実は荷物が配達されてくる予定なので・・、届いたら連絡が欲しいのですが」
「喜んで! もし届いたらドミほりに取りに戻ってくるの?」
「はい、もどります」
郷里に持って帰りたいモノなのでしょう。気になります。宅配物が届くたびに宛先確認していましたが彼女のそれは、ついに届きませんでした。彼女の気持ちを考えると辛いのですが、そのむね連絡すると・・・
「ありがとうございます、電車間に合わなそうなのでもう大丈夫です...!
なんだか申し訳ないような気がしてきます。荷物が間に合えばよかったのに残念です。
〇 そしてもう一人の館生、インターホンを鳴らしました。
「はい、何でしょう?」
「帰ります、呼び出してすみません帰省の挨拶なんです」
「わざわざありがとう。気をつけてお帰り下さい」
心温まる瞬間でした。感謝の気持ちを伝えてくれる、こういうの年寄りは弱いのです。うるると来ました。
家族以外の人と生活空間の一部を共有する寮生活がもたらす効用です。コロナで疎くなっていたいろいろな立場の異なる人とのつながり、このドミほりでは復活しているのです。