2006.03.03
いろいろな事が起こります。想定外なことも・・・。あるお部屋のユニットバスの水が突然に出なくなりました。蛇口をひねっても水がでないのです。それも予兆らしきもの一切なし。同じ配管系統のキッチンはなにも異常がありません。原因は蛇口近くの管にあるようです。そして今日、その修理を行いました。ユニットバスのパネルをはずし、給水管を抜いてみると蛇口近くの真鍮製のエルボー(90度に曲がった)管に鉄サビが詰まっていました。原因がわかれば簡単で、管の交換で一件落着です。
ユニットバスメーカーから派遣されてきた職人さん2名、水道やさん1名、そして工務店の人合計4名という大掛かりな布陣で臨みましたが、結果は大山鳴動鼠一匹ってやつでした。人間の体にたとえると血管にコレステロールが溜まったようなものだそうです。
詰まった管をしげしげと見つめ、“やっぱり油モノの食事は控えよう”と反省させられた一件でした。
夕方、ある館生さんがパソコンルームでピアノを弾いていました。その館生さん
「ちょっと録音したいので音を出してもいいですか」と・・・・。
普段はほかの人に迷惑にならないようヘッドホンで弾いていただいていますが、そのときはほかに誰も居ません。「どうぞ、大丈夫ですよ。それにどんな音楽か聞きたいし」と、弾いている曲を聴かせてもらうことに。それは、とてもキレイな旋律、優しく、そしてなんとなく晴れやかな気分になる曲でした。聞くと、自分で作曲した曲だそうです。いちいち楽譜に落とすには手間がかかる、というわけでボイスレコーダーに録音しておくのだそうです。いつかヒマをみて楽譜におこすつもりだそうです。ドミトリーほりから名作曲家が生まれるかも・・・。そう考えるとなぜかうれしくなりました。
2006.03.02
水周り清掃は半年に一回実施です。作業は全館生のお部屋に業者さんが入って行います。作業をスムースに行えるよう、また薬剤が食器類にかからないよう、食器や洗面道具類をあらかじめ片付けておいてもらいます。
さて当日、清掃開始! ということでお部屋に入ると思わず「えっ!」と驚くことがあります。キッチンや浴室内のモノが整然と片付けられ、すでにキッチン・シンクや、浴室内がピカピカに磨かれている。他人が入るからでしょう、事前に掃除してあります。おそらくこれは“身だしなみの一つ”と考えているのでしょう。感心です。
「業者さんのシゴトだから、やらなくていいよ」と言っても、身についた習慣になっているようです。
一方で、作業開始寸前まで片付けができていない館生もいます。
「さぁ、あなたのお部屋の番ですよ」とノックすると。
「ちょっと待ってください。いま片付けますから・・・」と悲鳴に似た声が・・・。
「あらかじめ連絡してあるでしょう。どのくらい時間かかるの?」
「すみません。あと一時間ぐらい・・」
やむなく作業のローテーションを変えることに・・・。こんなタイプの人、どこの世界にも一人や二人必ずいます。いつもドタンバでの対応。最終的に誰かが見かねて手を貸す、こんな経験を重ねて、“なんとかなる”という思考が身に染み込んでいる。迫らないと行動しないタイプで、全てにオオマカさが見えてきます。
世の中はバランスが取れていて、こんな時、前日から用意ができているお部屋があるおかげで順番の入れ替えができてしまいます。やっぱり結局、なんとかなっちゃう。
別のケースもあります。室内に入ると、ホコリぽい空気が鼻をつきます。足を踏み入れようにもモノの散乱で足の踏み場がない。テレビの上や積まれた本・書類の上にはホコリがうっすら積もっている。ほとんど換気もされておらず、室内にはカビすら見えます。日常の整理整頓ができていません。
よくぞこんな空間で食事をし、睡眠が取れるものだと感心します。
サッシ窓ガラスの結露、ガラスに付着した黒い斑点状のカビ。バスルームは髪の毛が散乱、そして洗面台にもカビが・・・。
もちろん、本人には注意を申し上げます。
「忙しいから・・、なんて理由にならないヨ」
「身の回りの片付けはセルフコントロールの一つ。大事の成就は小事の積み重ね。将来のためにもそのクセ直したほうがいいよ。第一に健康を害するヨ」と、笑顔を交え多少きつめのお説教も・・・。
「はい、はい、わかっているんですけど・・・」と、これも毎度のこと。
じつに館生の性格はさまざまです。さて、この話し、後を引いて、家内とお互いの性格のなじりあいになりました。双方、どんなタイプかはみなさんのご想像にお任せします。
2006.02.27
ドミトリーほりは今日も退館引越しがありました。多くの館生と同様に、今日退館されるN.Mさんも、昨日からお母様が泊まっていました。もちろん引越しの手伝いのためにです。荷造りにお部屋の掃除、きっと昨晩は遅くまで大変だったでしょう。
「おはようございます。大変でしたでしょ。お休みになれましたか?」と伺うと
「良く寝れました」とお母様。きっと長旅、買い物、荷造り等々で疲れておられたのでしょう。推測ですが、横になったトタンにグ〜、グ〜と休まれたのでしょう。引越し業者さんは、今回もなじみの赤帽さんです。もう十年ほど前からの付き合いです。当館のお部屋の様子や荷物搬出注意事項やルートなど、すっかり任せておけます。ベテランです。荷物の搬出と積み込みは、おおよそ30分ほどで完了。今回の引越し先は同じ上原というわけで、一度新居に荷物を搬入され、再び当館に戻られ、退館手続きをしていただきました。そして、今回も最後に記念写真を撮らせていただきました。
「お元気でいてください」
4月入館予定の方からメールをいただきました。25、26日の試験はそれなりに手応えがあったそうです。前日の24日には私大の合格発表を受けておられ、すこしは気分的に楽だったとのこと。3月10日を待たずに、来月末にはドミトリーほりの住人になること確定ということで、当館から「引越し入館に関するご案内」を郵送させていただきました。
ほかの方も合格が決まり次第、当館あてにご連絡をいただければ、「引越し入館に関するご案内」をお送りさせていただきます。