2006.03.05
ある館生からメールをいただきました。
「(・・・略)それからお部屋の掃除をしました。心配でしたら覗いてみてください」
お部屋が散らかっていたので、注意をした館生からのメールです。なんでも本屋さんで“片付け上手になる”とかの本を買ってきたそうです。そんなに難しいことではありません。意識すれば誰でもできるのです。すぐに返事をくれるなんて、可愛く、そして素直な性格のお嬢さんです。もちろんヤツガレは部屋を覗いてはいませんが、たぶんキレイになっているでしょう。
今日は天気も良く暖かな一日。当館の庭にいろいろな小鳥が来ています。小鳥の可愛い鳴き声は「春がきた。春が来た」と告げまわっているようです。鳥の知識に疎く、メジロだけは判るのですが、ほかの種類はわかりません。オナガのような鳥もきています。
一雨ごとの暖かさですネ。そういえば、最近、当館の庭にカラスが近寄らなくなりました。少し前のこと、当館中庭の小鳥用のえさ箱のエサと水を目当てにカラスがやってくるようになり、おかげで小鳥が来なくなっていました。最初、遠めに様子を伺っていたカラスが、徐々にエサ台に近づき、ついにそのエサ台を占拠するようになったのです。当初、水を飲むぐらいは良いかと思っていましたが、カラスはカナリ乱暴者です。エサの入れ物はひっくり返すし、水入れも落としていきます。なにより小鳥が近寄れないのがかわいそうです。そこでカラス撃退用に昔懐かしいパチンコを作りました。(写真) カラスへの威嚇、ただ脅かし用です。ところがこのパチンコを作ったとたん、カラスが近寄らなくなりました。このパチンコ、一度も使用していませんし、カラスに見せてもいません。でもカラスが急に来なくなったのです。実に不思議です。殺気というか気配、動物の第六感が働いたのでしょうか。
空室となったお部屋の掃除、今日は家内ともどもお休みさせていただきました。
2006.03.03
いろいろな事が起こります。想定外なことも・・・。あるお部屋のユニットバスの水が突然に出なくなりました。蛇口をひねっても水がでないのです。それも予兆らしきもの一切なし。同じ配管系統のキッチンはなにも異常がありません。原因は蛇口近くの管にあるようです。そして今日、その修理を行いました。ユニットバスのパネルをはずし、給水管を抜いてみると蛇口近くの真鍮製のエルボー(90度に曲がった)管に鉄サビが詰まっていました。原因がわかれば簡単で、管の交換で一件落着です。
ユニットバスメーカーから派遣されてきた職人さん2名、水道やさん1名、そして工務店の人合計4名という大掛かりな布陣で臨みましたが、結果は大山鳴動鼠一匹ってやつでした。人間の体にたとえると血管にコレステロールが溜まったようなものだそうです。
詰まった管をしげしげと見つめ、“やっぱり油モノの食事は控えよう”と反省させられた一件でした。
夕方、ある館生さんがパソコンルームでピアノを弾いていました。その館生さん
「ちょっと録音したいので音を出してもいいですか」と・・・・。
普段はほかの人に迷惑にならないようヘッドホンで弾いていただいていますが、そのときはほかに誰も居ません。「どうぞ、大丈夫ですよ。それにどんな音楽か聞きたいし」と、弾いている曲を聴かせてもらうことに。それは、とてもキレイな旋律、優しく、そしてなんとなく晴れやかな気分になる曲でした。聞くと、自分で作曲した曲だそうです。いちいち楽譜に落とすには手間がかかる、というわけでボイスレコーダーに録音しておくのだそうです。いつかヒマをみて楽譜におこすつもりだそうです。ドミトリーほりから名作曲家が生まれるかも・・・。そう考えるとなぜかうれしくなりました。
2006.03.02
水周り清掃は半年に一回実施です。作業は全館生のお部屋に業者さんが入って行います。作業をスムースに行えるよう、また薬剤が食器類にかからないよう、食器や洗面道具類をあらかじめ片付けておいてもらいます。
さて当日、清掃開始! ということでお部屋に入ると思わず「えっ!」と驚くことがあります。キッチンや浴室内のモノが整然と片付けられ、すでにキッチン・シンクや、浴室内がピカピカに磨かれている。他人が入るからでしょう、事前に掃除してあります。おそらくこれは“身だしなみの一つ”と考えているのでしょう。感心です。
「業者さんのシゴトだから、やらなくていいよ」と言っても、身についた習慣になっているようです。
一方で、作業開始寸前まで片付けができていない館生もいます。
「さぁ、あなたのお部屋の番ですよ」とノックすると。
「ちょっと待ってください。いま片付けますから・・・」と悲鳴に似た声が・・・。
「あらかじめ連絡してあるでしょう。どのくらい時間かかるの?」
「すみません。あと一時間ぐらい・・」
やむなく作業のローテーションを変えることに・・・。こんなタイプの人、どこの世界にも一人や二人必ずいます。いつもドタンバでの対応。最終的に誰かが見かねて手を貸す、こんな経験を重ねて、“なんとかなる”という思考が身に染み込んでいる。迫らないと行動しないタイプで、全てにオオマカさが見えてきます。
世の中はバランスが取れていて、こんな時、前日から用意ができているお部屋があるおかげで順番の入れ替えができてしまいます。やっぱり結局、なんとかなっちゃう。
別のケースもあります。室内に入ると、ホコリぽい空気が鼻をつきます。足を踏み入れようにもモノの散乱で足の踏み場がない。テレビの上や積まれた本・書類の上にはホコリがうっすら積もっている。ほとんど換気もされておらず、室内にはカビすら見えます。日常の整理整頓ができていません。
よくぞこんな空間で食事をし、睡眠が取れるものだと感心します。
サッシ窓ガラスの結露、ガラスに付着した黒い斑点状のカビ。バスルームは髪の毛が散乱、そして洗面台にもカビが・・・。
もちろん、本人には注意を申し上げます。
「忙しいから・・、なんて理由にならないヨ」
「身の回りの片付けはセルフコントロールの一つ。大事の成就は小事の積み重ね。将来のためにもそのクセ直したほうがいいよ。第一に健康を害するヨ」と、笑顔を交え多少きつめのお説教も・・・。
「はい、はい、わかっているんですけど・・・」と、これも毎度のこと。
じつに館生の性格はさまざまです。さて、この話し、後を引いて、家内とお互いの性格のなじりあいになりました。双方、どんなタイプかはみなさんのご想像にお任せします。