2006.05.05
全国的に天気に恵まれたゴールデンウイークだ。おそらく観光地はどこも多くの観光客で賑わっているだろう。高速道路の渋滞ぶりがテレビ報道されている。
新入館生Ⅰ.Nさんの部屋に二人の妹が昨晩から泊まりに来ていた。ほかにも先輩館生のH.Tさんの部屋にも妹が泊まりにきた。ゴールデンウイークを利用して、東京で一人暮らしをしている姉を訪ねるケースはよくある。妹の目に映る自立した姉の姿はまぶしく、自身の将来の夢を描くヒントを得るに違いない。そして久しぶりに姉妹揃って楽しいひと時を過ごされたようだ。
写真は今朝、Ⅰ.Nさん姉妹そろって帰省されるところ。故郷の長野に向かう直前、ドミほりの玄関を出たところで記念写真となった。
夕方、所要が会って新宿に出かけた。新宿駅西口の広場に大勢の合宿帰りの学生がいた。チャーターしたバスを降り、仲間との別れを惜しんでいるのだろう。いや、それぞれに思いがある。疲れた体を癒したく一刻も早く家に戻りたいと思う者。盛り上がった合宿、いま少し余韻を楽しみたいから居酒屋で軽く一杯と願う者。同じ沿線の仲間を募り、一緒に帰ろうとする者。好きな人への告白の機会をうかがう者。バスを降りた彼ら、それぞれの気持ちが交錯する中でのタムロなのかもしれない。
もしやと思い、ドミほりの館生がいるかもしれないと目を凝らしたが、あまりに学生が多く遭遇することはムリとあきらめた。ドミほり館生の中で今日、合宿から戻る予定は4名。夜10時現在であと二人がまだだ。なにごともなく帰館されることを願う。
2006.05.04
風薫る五月、気分も晴れやかになる。ちょっとばかり風が強い、だが初夏の陽気だ。屋上から見た空に雲ひとつ探せない。見事に晴れ渡った空だった。
それに街が静かだ。連休になると都心はガラガラになる。と言っても繁華街に出かけてみてきたワケではない。気配で分かる。だいいち近所の多くの家のガレージにクルマがない。みなどこかに出かけている。レジャーだったり、ふるさとに帰ったりだ。静かなのは人やクルマが少ないからだけではない。近所の工事が休みという理由もある。
このところ当館界隈ではマンション建設や住宅の建て替え工事が集中している。正確な数はわからないが現場は4〜5ヶ所はありそうだ。それらが一斉に休みになっている。トラックの出入りもないし、クレーンやコンクリミキサーの音もない。だからより静かなのだ。
おととい昨日と長距離ドライブしてきたのでクルマがかなり汚れている。気持ちの良い天気に触発され、クルマを洗うことにした。ついでに玄関ポーチのタイルも洗った。どちらもいつもより念入りに洗った。床タイルは洗剤を撒き、ブラシでこすって、つぎに高圧洗浄で流し、最後にモップかけ、フルコースだ。
この掃除が終わりかけたとき、館生のK.Fさんが・・・
「ご苦労さまです。ケーキ作りましたので、休憩で召し上がってください」(写真)
「えっ、また作ったの?」とヤツガレニコニコ顔。鏡で見たわけではないが分かる。
「えぇ、ヒマがあったもので・・」
K.Fさんからお手製ケーキをいただくのはこれで二度目。前回、とても美味しかったので今回も期待が大きい。
「うれしい〜。このまえは美味しかった。ありがとう・・・」
K.Fさん以外の館生からもハンドメイドのケーキをいただくことは良くある。
これまで頂いたケーキに “これはいまヒトツの出来だな”とか“ん〜、ちょっとな”といった印象を感じたことは一度もない。みなとても上手だ。研究熱心に加え、いろいろ美味いケーキを知っている、そして自信があるからなのだろう。このウマイというのは決して世辞で言っているのではない。本当に美味いのだ。家内も「お菓子屋さんより美味しい」というほどだ。館生が作ったから身びいきなのかもしれないが、作り手に気持ちがこもっていること、その想いに一点の曇りもない純粋さが最大の調味料なのだろう。
そのうち、食べてもらいたい相手がワレワレでなくなることは分かっている。
2006.05.03
連休後半突入。本日の館内、帰省した館生10名、サークルや部活の合宿組が7名。
その佇まい、いつもにも増して静か。
齢86歳を数えるばあさん。ヤツガレの母のことだが、一月ほど前からしきりに“先祖の墓参りに行きたい”と言い出した。そこで一週間ほど前に計画を立て、この2日から3日にかけて故郷の富山県、八尾に行くことにした。足腰が悪く、飛行機も新幹線も不自由だ。そこでヤツガレのクルマで行くことにした。長時間、狭い空間に閉じ込められるクルマでの移動もばあさんにとっては苦痛なのだが、自由に休憩が取れるところが便利というわけで計画は実行に移された。連休の大渋滞を避けるため、2日は朝5時に東京を発ち、帰りは八尾を3日の昼12時に発つ計画をたてた。往復939キロのドライブ、ほぼ予定通り今夜9時に家に戻ったが・・・、さすがにくたびれた、疲れた!
八尾は母の実家だ。そこに親戚が集った。老いた母の兄弟ももちろん高齢だ。ひさしぶりの集い、いつまでも昔話が続く。その会話、事情を知らないヤツガレが聞いていても面白い、飽きない。また方言を聞くのも楽しい。
ちょうど5月3日は八尾曳山祭りだ。八尾といえば“越中おわら祭り”(風の盆)が有名。このときだけは町は観光客で溢れるが、八尾曳山祭りは地味な祭りだ。
写真左は未明の3時から始まった曳山の組み立て作業。写真右は各町の曳山、引き回しに備え全6台が揃ったところ。
2006.05.01
五月に突入。一年の三分の一が消えた。早い! 汗ばむ陽気、29度を越え夏日だ。
関節炎を患っているMomo。老齢犬の関節炎をWebで調べたら、歩かせたほうが良いとあった。今までは“さぞかし痛かろう”と散歩は控えていた。しかし、過激な運動はNGだが、筋肉の衰えを防ぎ、関節をやわらかくするためにも歩いたほうが良い、と知り、今朝、さっそく散歩に出かけた。それも少し長めの散歩に。信念もなにもあったものじゃない。その都度都度に事情が変わる。
散歩コースは代々木公園から原宿、表参道、青山、渋谷をまわるルートに決定。朝10時に出発。今日もメーデーがある。雑踏を避けるため代々木公園の裏門側から入り、噴水の前を通り原宿に出ることとする。メーデー分散開催、なにか場当たり的な対応のような気がする。ヤツガレのご都合主義は置いといて・・・
原宿から表参道に向かう途中、momoは少し辛そうに歩く、すれ違う人は足を引きずって歩くmomoをみて哀れんでいた。きっと「あの飼い主は動物虐待者」と見ていたに違いない。写真左は休憩中の様子をウインドーに映して撮ったがmomoは見えない。
そのあと青山学院大学のはす向かいにある老舗帽子店に立ち寄り、パナマ帽を見る。おととし買ったパナマ帽は早くも割れてしまった。パナマ帽は扱いが難しい。濡れたら一発でアウト、片手で山を掴むと折れ目が割れてしまう。有名なボルサリーヌなんか5〜6万円もする。どんなに高価なモノでも丈夫さは同じ。店に事情を話すと、安くて、しかも丈夫なヤツを薦められた。写真 日差しの強さに負け衝動買いしてしまった。
今夜の館内は帰省中の館生が2名。4〜5名の館生が連休前半に帰省していたが昨晩には戻って、今日は学校だった。明日から再び帰省が多くなる。
2006.04.30
昨夜9時半ごろ、ある館生(ドミトリーほり在館2年生)から電話がかかってきた。
電話口の声は半泣き状態。かなりの動揺、もうパニック状態に近い。もしや、帰館途中不審者に遭遇かと一瞬ヒヤッとしたが、どうやら違うようだ。
「ハが・・。後ろから押され、前歯を・・・。至急歯医者の手配を・・・」
ハナシが見えない。ハがナイことは分かったが・・・・、ハガユイ?
「ハは分かった。ほかにケガはないの?」
「今、どこ?」「折れたのは一本だけ」などと質問しながら落ち着かせる。
何回か聞きなおした結果、“友人らとの集りで、ワイワイやっているとき、仲間に後ろから押され、顔から転び、前歯を一本折ってしまった”と。ほかにはどこもケガはないので、まずはよかった、よかった、ひと安心。
本人は、自前の前歯がなくなったことがかなりのショック。
「ハが・・、ハが・・。探して、拾いました。でもハがないんです!」
「もうそれは分かったから。ハが一本折れてもたいしたことないヨ。差しバにすれば支障ないし・・・。差しバはいいよ、虫バにならないし、いつまでもキレイだし」と冗談を返すも、彼女まったく余裕なし。
「差しバって、入れバのことですよネ。いやだ! 入れバをはずしてハを磨くなんて、絶対イヤです」「折れたハは、もっているんです。くっつきませんか」
「わかった、わかった。とりあえず、早く帰ってきなさい。日曜日に開いている近くの歯科医を探しておくから」
そして彼女、10時半ごろ帰館。会って話を聞くとボロボロ涙をこぼしながら、入れバは絶対イヤです、を繰り返すばかり。帰りの電車の中で悲しくてず~っと泣いていたとのこと。周囲の人が驚いていたのでは、と聞くと、「そんなことどうでもいいんです。ハをはずしてハミガキすることのほうが恥ずかしい。そんなこと絶対にできません」と。
そして今朝一番で、家内と二人で近くの歯医者に行きました。しばらくして戻ってきた表情は、すっかり安心した顔。折れたハは無事にくっ付いたそうです。なんでも歯医者のハナシでは、時間は短いほうがよいらしく、あまり時間が経過すると色が変色してしまうらしい。また折れた部分が大きいと残されたハの神経が露出し、再生(くっ付き)が悪いとのこと。今回は時間も短く大丈夫だったようだ。歯医者は折れたハのことより、虫歯を見つけ、そっちの治療のハナシばかり。彼女「来週、虫歯治療予約してきました」と。
新入館生の一人暮らしは順調に進展しているようだ。S.Kさんのハンバーグステーキを披露しよう。はじめて自分で作ったハンバーグ。夜、「見てください」と持参。早速、記念の証拠写真とあいなった。