タワーの正体は
2018.10.03
東大駒場キャンパスの裏門を出たところは大きな三叉路で“環状六号線(山手通り)”と“航研通り”の分岐点にあたります。町名でいうと渋谷区神山町あたり。
この“環状六号線(山手通り)”の地下には“首都高速道路中央環状線”が走っています。
つまり既存の幹線道路の地下に新たに高速道路を作ったのです。開通は2015年。
トンネルとしては日本一の長さ18キロに達しています。
余談ですが、この地下高速道路、当初の計画では東大の敷地の中を通る予定でした。
ここ神山町のカーブが急すぎてシールド工法では難ありということで大きな半径を確保するためやむを得ず東大の中を通る設計だったそうです。
それが技術の進歩により可能になったことから東大内を通行する案は廃案になったのです。
話を元に戻します。写真のタワーは、この長いトンネルの中の換気を行うための排煙塔なのです。これが高さ45メートルの塔の正体なのです。つまりトンネル内の排気ガスを排出するための塔なのです。近隣対策から高さ45メートルが必要だったのです。
ちなみにこのトンネル、夏場トンネル内に霧(ミスト)を噴出させています。排気ガスでトンネル内の温度が高くなることを防いでいます。
これも余談ですが、「環状六号線」「山手通り」「国道317号線」呼び方は違ってもみな同じ道路のことを指します。
女子学生会館ドミトリーほりは“航研通り”を池ノ上方面に向かった先、東大駒場キャンパスの北門が一番近い門になります。