防犯カメラを過信するな
2019.03.04
週明けの今日から内装リニューアル工事、クロス屋さんが入りました。
まずは既存のクロスの剥がしですが、その前にコンセントプレートや照明器具、火災報知器やカーテンレールなどを取り外します。当館ではクロス屋さんへの指示として、細かい金物類を一旦取り外したのちにクロスを貼ってもらい、そのあとで取り付けるようにお願いしてあります。これだけですが、細部の仕上げがまったく違ってきます。
話は違いますが、どうもこの頃、凶悪な犯罪が多いように思います。
報道を受け事件に遭遇しないよう、防犯カメラなどを新たに設置する家も多いようです。
ですが、犯人側はすでに監視カメラに映ることを前提に犯行に及んでいます。
カメラ録画機能が付いたインターホンに対しては思いっきり接近してカメラには胸しか写らないようする、上から撮影している防犯カメラには、帽子を深くかぶり、マスクをして、手には手袋、着るものはありきたりの黒いジャージを身にまとい。人物が特定されないよう対策を講じています。
このことから防犯カメラやオートロックがあるから大丈夫というのは思いっきりの過信だということになります。防犯はハードウエアの高度化だけではダメなのです。
つまるところ、その家の防犯意識の高さが最良の抑止力なのではないでしょうか。
玄関先の道路上に自転車が無秩序に駐輪されている。玄関には落ち葉や空き缶が転がっている、全面の道路にはタバコの吸い殻が落ちたままになっている。
庭木の手入れがゆきとどかず荒れたまま、郵便ポストの投入口からチラシ溢れているなどなどを見れば、その家の防犯意識がわかるというものです。
少し前のこと、当館の建物の前で写真を撮っている男がモニターに映っていました。すぐに出て行って「なにか写真を撮られていたみたいですが、なんのためですか」と聞きました。彼の返答は「自販機設置の適地を探しているものです」というもの。
この答えが真実かはともかく“この家は常に外を見ている”ということを知らせれば、それで十分なのです。