来春の申込み受付にあたって
2006.08.03
女子学生会館ドミトリーほりの来春入館分の申込みは9月より受付開始予定です。
現在、現入居中の館生のうち来年3月に契約期限が来る館生さんあてに、今月末を提出期限に「期限退館・期限前退館・期限延長の確認書」をお渡ししているところです。この確認書の集計を基に来年度分の申込み受付開始とさせていただきます。
申込み受付開始日はあらためて当館のホームページにて告知させていただきます。
来春卒業の館生さんは大学院に進む子を別とすれば全員退館となります。現在2年の館生さんの中には“後半の二年間は本格的な一人暮らしをしたい”という思いを抱く子も少なくありません。入学当初から一般のマンション生活をされている友達に触発され、門限などの規則に縛られない自由な生活に憧れるのは当然かもしれません。
マンションに移りたい、でも引越しとなると新たに家具や洗濯機などを揃えなければならない。敷金や礼金、また引越し費用もかかる。親には経済的負担も安全面の心配もかけたくない。けれど・・・やっぱり本格的一人暮らしがしたいと悩む。
確認書提出のため帰省時にご両親と相談される館生もおられるでしょう。時には親子バトルが展開されるかも知れません。ヤツガレの勝手な想像ですが・・・
“いまの住まいから通うには遠い・・”
“部活(サークル)やゼミを終えてからの帰宅では門限に間に合わない”
“いつまでも子ども扱いしないで欲しい”
等々の理由をあげご両親への説得を試みるのでしょう。
都会では家事を抱えながら1時間半の通学時間をこなす子も大勢います。門限があるから不規則な生活に歯止めがかかる、と考える子もいます。
独立したい願望には、多様化する社会の中、変化と刺激を肌で感じ、自身の人生に確たる進路を模索したいのかも知れません。モラトリアム人間から早く脱却したい、でも経済的支援は続けて欲しい・・・。こんな悩みは古くもあり新しくもありです。
親の思いは複雑でしょう。若い娘の一人暮らしには危険もある、だがいつまでも子ども扱いもできない。むしろ若いうちの社会経験は人生に有意義、心配が先にたち娘の成長を阻むのも良くない、と。
リスクの最小化と成長機会の最大化、さらに経済的負担の抑制、方程式の解は?
来春の話しとはいえ、決めるのは今。女子大生を子に持つ親の悩みは深い。
めまいを覚えるほどの日差しがドミトリーほりを射しています。聞こえるのはセミの声と遠くのマンション建設現場の槌音。写真