静寂の日光
2013.05.11
日光での撮影会のハナシの続きです。
先月末の降雪が山間に残るほど、新緑の季節にほど遠い日光でした。
中禅寺湖の桜はこれから開花というほど。
こんな時期に、加えて週中ゆえ、日光に訪れる観光客や写真愛好家はほぼ皆無です。
紅葉や山つつじの季節であれば多くのカメラマンが訪れる日光、しかし昨日ばかりは寂しい空気が漂う観光地でした。
シーズン中の景勝地で見られる光景の一つに、知られた撮影ポイントにずらりと並ぶカメラと三脚があります。
朝日が照らす瞬間、あるいは夕日が沈むその一瞬、大勢のカメラマンが一斉に切るシャッター音があたりに響き渡ります。そして、その瞬間が終わるとカメラマンたちは、全員がだれかの号令に従うかのごとく撤収していきます。
かくいうヤツガレもこの中にいると、同じようにシャッターを切ってしまいます。
付和雷同ってやつです。
誰もいない、リードするカメラマンもいない。ここで写真を撮るのはかなり難しい。
自分自身の感性だけがたよりです。
優れた感性、そして魂があれば、簡単に感動的な写真が撮れるのでしょう。
残念ながらヤツガレにあるのは錆びついた感性のみ。
そんな想いの中、撮った写真数点をアップします。
恥じと知りつつ、今日も、明日もアップさせていただきます。ご容赦ください。
8年前に設置した手押し井戸ポンプ、台座の木部が腐ってきました。
始終濡れている部分ですから腐敗は避けられません。
台座を新しく作り直す時期になりました。
今度は腐らない木材で。
というわけで今日、その工事が行われました。
工務店さんが用意してくれた木はセランガンバツ。
この木材、まるで石か鉄のような重さ、年輪が見えない密度の濃さ。
横浜港大桟橋などで見るウッドデッキ材です。
いくら濡れても大丈夫という木材、作業途中から雨が降り出しました。
いくら水に強いからと言って工作中に濡れるなんて、と愚痴りたくなります。
作業は、昼前までに完了。