東京都渋谷区・代々木上原の女子学生寮

女子学生会館ドミトリーほり

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ドミトリーほり 館長ブログ

疎開先は実家

2011.03.16

 夕方4時20分。西日に照らされる当館

今日、実家に疎開した館生3名。

館内残留組は約三分の一になってしまいました。

夕方、館生E.Mさんが・・・・

 「明日帰ります。母と祖母に泣かれてしまって・・・」

E.Mさんはずっとバイトしていました。気丈にも仕事優先だったのですが、やむをえません。

 

今日の東京は青空ながら、強い北風、真冬の寒さでした。

明日すらも見通せない今、皮肉にも空だけは澄んでいました。

被災地は、灯りがない、暖がない、着るものがない、替えの下着もない、暖かい食事もない、外には雪が舞う、そんな避難所には毛布一枚で夜を過ごす人たちで溢れています。

どうか希望を捨てないで、生き抜いてください。

 

ドミほりは内装工事二日目。

クロス屋さん、材料の調達があぶないので、今日は工場まで取りに行くことに。

おかげで仕事は早めの切り上げでした。物流に支障が出てきています。

 

相変わらず、お店にモノがありません。

モノは、最初に被災地へ。罹災に無関係な買い占めは止めましょう。

 


不信そして不安

2011.03.15

 水洗器具交換工事  天井クロス剥がし

予定になかった館生の帰省が今日も2人。

漏れた放射能が、僅かとはいえ東京にも降り注いできたようです。

人体に影響がないと発表してはいますが、これまでのことを考えればにわかに信じられるものではありません。

不信は不安を呼び、食糧や水など生活財の買い占めまでが見られます。

日本列島に覆いかぶさる不信と不安。深刻な局面と言わざるをえません。

こんな状態ですから、お嬢さんを一人東京に置いておくこと、ご両親にすれば心配極まりなく、“一刻でも早く帰ってきて”の思い、至極当然のことです。

 

肉親を亡くし、家を失い、希望を失い、悲嘆にくれる被災者のことを思えば、なにも失っていない自分が、落ち込んではいけないと思うのですが、なぜか気持が塞ぎます。

 

ドミほりは今日から内装工事が始まりました。

新入館生の受け入れ準備です。初日の今日は、クロス屋さんは壁や天井のクロスを剥がし、水道屋さんは水栓器具の交換の作業が行われました。

工事はしばらく続きます。例年なら新しい館生を迎える喜びに包まれているのですが。

 


東京脱出

2011.03.14

 ユニットバス点検口から

2階のあるお部屋のユニットバス内配管からの水漏れ、どうやら地震の影響ではないようです。

水漏れ個所はユニットバス床面下とコンクリートスラブの狭い空間に通っている配管と見当をつけましたが、空間の高さは10センチほど、視認のしようがありません。

とにかく給湯と給水の二つの配管を交換することに。

水道設備屋さん、狭い作業空間で苦労しましたが、夜になってなんとか交換作業完了。

新しい管を敷設したあと、古い配管を取り除こうにも狭くてできず、そのまま放置しました。

このため漏水個所が特定できません。とは言いつつ、配管の継ぎ手部分に漏水の兆候が見られないことから地震には直接関係ないトラブルだったようです。きっとピンホールだろうと。

たまたま地震の時に発症したと見るのが正解のようです。

 

東京の機能が不全になりつつあります。

営業していないお店、営業時間が短縮されているスーパーやコンビニ。

開いていても商品棚からモノが消えています。

  「はやく帰ってきなさい」

そんな親の忠告を受けて、急きょ帰省する館生が相次いでいます。


御礼

2011.03.13

                

館生の親御さんから、また館生OGからお見舞いのメールをたくさんいただきました。

この場を借りてみなさまに厚く御礼申し上げます。

 

当館には地震の影響がまったくないと思っていましたが、あるお部屋のユニットバスの床面下の配管から漏水していることが分かりました。詳しい原因はまだわかりませんが、やはり今回の地震が引き金になっているようです。

昨夜遅く、専門家に来てもらい、検分の結果、一両日中に修理することに。

 

そして今日も引越し退館がありました。

館生T.Sさんです。T.Sさんの礼儀正しさは他の館生にも評判でした。

現在、就活中のT.Sさん、大丈夫、きっと希望の就職先に行けますよ。

ドミほりにはいつでも遊びに来てくださいね。

T.Sさん、今夜から単身赴任中のお父様と二人暮らしが始まります。

 

昼過ぎ、広島から面談のために来館いただいたのはR.Nさん。

お母様とお二人での来館でしたが、残っていたお部屋をお決めいただき、これで全室満室となりました。みなさまに厚く御礼申し上げます。


go or stay

2011.03.12

                 

事態が明るみになるにつれその被害の大きさに身が震えます。

ドミほり館生は全員無事、でも実家が被害に遭われた館生数名。

ケガはなかったようですが、館生2人の実家で蔵、塀の倒壊や、瓦が落ちたりなどの被害に遭われています。

今回の震災で罹災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

 

昨晩、避難所で過ごした館生が今朝になってぞくぞくと帰館してきました。

 

館生の出先での罹災直後の行動には二つのパターンがあったようです。

そのⅠ、ドミほりへの帰館が最優先。手段が徒歩に限定されていても、即行動を選ぶタイプ。

そのⅡ、置かれた立場の見極めが大事。よく周囲を見て考えてから行動するタイプ。

Ⅰを選んだ人、歩き疲れて、ようやく館に着いたその表情に疲れがにじんでいました。でもそのあとは、ゆっくり風呂に入り、自分のベッドで休めます。

Ⅱを選んだ人、見極めた結果、避難所での待機となりました。避難所はどんなとこと聞いてみると友人の家、公立小学校や区のスポーツ会館、大学施設などでした。彼女たちの今朝帰館したときの表情にさほどの疲れは見えませんでした。

避難所では毛布も食糧も配布され不自由はなかったようです。

彼女たちに避難所を選んだ理由を聞くと、徒歩で帰宅しようにも人の混雑がひどく、落ち着くまで動かない方がいいと判断したようです。

先憂後楽か先楽後憂、悩むところです。でも混乱状態下では見極めが大事のように思います。

とは言え津波の場合、即行動しかありえませんけど。

 

こんな混乱の中、元館生二名が当館に避難されてきました。

ドミほりOGの2人、いつもの自分の家に帰ってきたような表情が印象的でした。

そしてもう一人、館生T.Yさんの友人が泊まりにきました。同じく当館が避難所となりました。

 

 

今日、かねて計画していたスペイン一人旅行に出発していった館生U.Sさん。

成田発の便が欠航なのですが、振替便をあてにとりあえず成田空港に向かって行きました。

苦労して成田に着いて航空会社のカウンターで交渉。明朝一番の飛行機が確保できたそうです。成田空港には約8500人もの人が待機しているそうです。その中の一人がドミほり館生ということになります。ただ、無事に帰って来てくれることを祈るばかり。

 

記憶に残る2011311日、その翌日にあたる今日、退館引越しされたのは館生M.Tさん。

地震発生直前にお母様が来館。突然の揺れに2人とも驚いていましたが、すぐに荷造り開始。そして今朝、きわめてスムースに引越しされていきました。

それにしても荷造り梱包は見事でした。もっともあまりモノを増やさなかったことが上手く出来た最大の理由です。日頃の掃除も行き届きます、衛生的です、なにより引越しが安く済みます。

元気でね。いつでも遊びに来てください。

 


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