東京都渋谷区・代々木上原の女子学生寮

女子学生会館ドミトリーほり

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ドミトリーほり 館長ブログ

停電に備えて

2011.03.18

 ペンキ塗り

空室となったお部屋のリホーム工事、とりあえず今日で一旦終了。

このあと21日からまた工事が始まります。スケジュールがタイトです。

 

ヤツガレは空室となったお部屋の中で、これはと思われる個所のペンキ塗りをしました。

夕方、屋上に上がって見るときれいな夕焼けが。

被災地や避難場所の環境はとても厳しいようです。環境だけではありませんが・・・・。

それを思えば、夕焼けを見ても気分は晴れません。

 

夕方、友人のブログを見ていたら昔の電話機を引っ張り出してきたとありました。

当館の地域は計画的停電の対象には入っていませんが、いつ大規模停電に見舞われるかわかりません。そこで古の電話機を出してきました。

ついでにランタンも。このランタン、買ったばかりです。

ランタン、五つも持っていたのですが、倉庫から出してみたら全部使えません。やむなく新品を購入しました。もちろん停電に備えてです。

 

今日も帰省疎開する館生が。これでドミほり残留組は7名だけとなってしまいました。

 


トイレットペーパー

2011.03.17

今から38年前の1973年にもこれと同じ店頭表示がありました。

38年という月日は永くもあり短くもあり、大卒で企業に入った新入社員が60歳の定年を迎える月日です。

38年前のパニックの経験を活かせる企業人は、すでに第一線を引退しているでしょう。

過去の経験が活かされていない。だから同じことを繰り返すのかも。

 

今日もご両親の待つ実家に疎開される館生が相次ぎました。

それに拍車をかけるように東大の卒業式が中止(縮小)になったそうです。

 


疎開先は実家

2011.03.16

 夕方4時20分。西日に照らされる当館

今日、実家に疎開した館生3名。

館内残留組は約三分の一になってしまいました。

夕方、館生E.Mさんが・・・・

 「明日帰ります。母と祖母に泣かれてしまって・・・」

E.Mさんはずっとバイトしていました。気丈にも仕事優先だったのですが、やむをえません。

 

今日の東京は青空ながら、強い北風、真冬の寒さでした。

明日すらも見通せない今、皮肉にも空だけは澄んでいました。

被災地は、灯りがない、暖がない、着るものがない、替えの下着もない、暖かい食事もない、外には雪が舞う、そんな避難所には毛布一枚で夜を過ごす人たちで溢れています。

どうか希望を捨てないで、生き抜いてください。

 

ドミほりは内装工事二日目。

クロス屋さん、材料の調達があぶないので、今日は工場まで取りに行くことに。

おかげで仕事は早めの切り上げでした。物流に支障が出てきています。

 

相変わらず、お店にモノがありません。

モノは、最初に被災地へ。罹災に無関係な買い占めは止めましょう。

 


不信そして不安

2011.03.15

 水洗器具交換工事  天井クロス剥がし

予定になかった館生の帰省が今日も2人。

漏れた放射能が、僅かとはいえ東京にも降り注いできたようです。

人体に影響がないと発表してはいますが、これまでのことを考えればにわかに信じられるものではありません。

不信は不安を呼び、食糧や水など生活財の買い占めまでが見られます。

日本列島に覆いかぶさる不信と不安。深刻な局面と言わざるをえません。

こんな状態ですから、お嬢さんを一人東京に置いておくこと、ご両親にすれば心配極まりなく、“一刻でも早く帰ってきて”の思い、至極当然のことです。

 

肉親を亡くし、家を失い、希望を失い、悲嘆にくれる被災者のことを思えば、なにも失っていない自分が、落ち込んではいけないと思うのですが、なぜか気持が塞ぎます。

 

ドミほりは今日から内装工事が始まりました。

新入館生の受け入れ準備です。初日の今日は、クロス屋さんは壁や天井のクロスを剥がし、水道屋さんは水栓器具の交換の作業が行われました。

工事はしばらく続きます。例年なら新しい館生を迎える喜びに包まれているのですが。

 


東京脱出

2011.03.14

 ユニットバス点検口から

2階のあるお部屋のユニットバス内配管からの水漏れ、どうやら地震の影響ではないようです。

水漏れ個所はユニットバス床面下とコンクリートスラブの狭い空間に通っている配管と見当をつけましたが、空間の高さは10センチほど、視認のしようがありません。

とにかく給湯と給水の二つの配管を交換することに。

水道設備屋さん、狭い作業空間で苦労しましたが、夜になってなんとか交換作業完了。

新しい管を敷設したあと、古い配管を取り除こうにも狭くてできず、そのまま放置しました。

このため漏水個所が特定できません。とは言いつつ、配管の継ぎ手部分に漏水の兆候が見られないことから地震には直接関係ないトラブルだったようです。きっとピンホールだろうと。

たまたま地震の時に発症したと見るのが正解のようです。

 

東京の機能が不全になりつつあります。

営業していないお店、営業時間が短縮されているスーパーやコンビニ。

開いていても商品棚からモノが消えています。

  「はやく帰ってきなさい」

そんな親の忠告を受けて、急きょ帰省する館生が相次いでいます。


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