老婆心ながら・・・。
2012.08.21
先日、渋谷からバスに乗った時のこと。
そのバスの発車直前、一人の老婆が乗車してきました。
高齢でしかもヒジあてまである杖を使っているので、難儀な乗車でしたが、なんとか介助なしで乗り込むことができました。
さてバスが発車。
誰もが懸念していたとおり発車の瞬間、老婆はよろめきました。アブナイ!
やつがれ、とっさに手を出し老婆の体を支えましたので事なきを得ました。
そのとき反対側に座っていた、老婆より若いがやはり高齢の女性が立ってその老婆に席を譲りました。
このとき、よろめく老婆の前に座っていた若者、二十歳半ばと思われる男性、まったく意に介さず、ひたすらスマホの操作し続けていました。きっとメールがツイッターをしていたのでしょう。
とにかく目の前で起こった出来事にはまったく知らん顔。立って席を譲るなんて微塵も感じられません。
マナーの問題もありますが、こういう人を巷間KYというらしい。
周囲の状況に無関心な人を指すようです。
ヤツガレが会社に入ったころ、先輩から“背中に目と耳を持て”とアドバイスを受けたことがありました。
周りに神経を配り、何が起こっているのか、起ころうとしているのかを知れということです。
つまり、自分の仕事の上流工程で、あるいは下流工程にいかなる変化が起こるのかを把握しろ、それが自身の仕事に役立つという意味でした。
もちろん当時、KYなんて言葉はありませんでした。
周囲に無関心、こんな風潮が企業内で“指示待ち人間”の増加を招いているのかもしれません。